AIが神になる日(松本徹三)

AIが今後社会をどう変えて行くのか、というのを、多少の技術的視点に加え、哲学的な視点から説明している。 BS(Before Singularity)とAS(After Singularity)で人間は何を考え、どうすべきか、という問は、現実味を帯びてきたAIの時代の前、つまり今まさ…

反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ)

感想や要約は不可なので、心に残ったことを少々。 開成中学合格者に対して、どこでどんな勉強をしたか、みたいなテレビのインタビューを見たことがある。 合格した彼は、テレビがついていて、お母さんがカタカタと包丁を使っているような、受験勉強には向い…

鬼速PDCA(冨田和成)

大学、大学院の時に専攻していた生産管理工学、また社会人になってから開発チームでのディレクションを通じて、この辺の理論と実践は理解していたつもりだが、改めて筆者の実践方法を読んでみると色々気づきがあった。 PDCAの5割は計画で決まる(第1章) 計…

プラットフォームの教科書(根来龍来)

業界に詳しくない人が初めて読む教科書としては、わかりやすい文章と図で説明していてすごくいいが、業界の人であればごくごく当たり前のことなので、おさらいとして読むのがいいかもしれない。 また、各事例に対して、教科書的な(後付の)理論としてはすご…

9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために(伊藤 穰一、ジェフ ハウ、山形 浩生 (翻訳))

書いてある9つの原理原則自体は新しいものでもなく、これまでに色々な本に書いてあるし、よく言われることなので、目次を見て書いてありそうなことは大体想像がつくタイプの本かと思いきや、半分あたりで半分違う。違う部分に関しては、原理原則を伝えるため…

人生の勝算(前田裕二)

8歳で最愛の両親を失い、路上ライブで弾き語りをする中で身につけたコミュニティを形成する術、外銀時代から続く超ハードワーク術(5時出社、日を跨いでの帰宅)、showroomのローンチから今までの成功や失敗など、29歳にしてこれほど経験しているのか、と驚…

フェイスブック 不屈の未来戦略(マイク・ホフリンガー)

言わずと知れた世界最大のSNSであるfacebookであるが、その成長の軌跡やinstagramなどの買収の舞台裏をインサイダーとして見てきた、 著者が描いたノンフィクション。 facebookそのものが偶然グロースしてきたわけではなく、流行ってるから、という理由だけ…

生涯投資家(村上世彰)

金儲けして何が悪い、などの発言だけが切り取られ一人歩きしている村上氏だが、彼が何を考え、何をしてきたのか、について事例を交えて説明している。 全てのハイライトを列挙したいが日が暮れるため、特に参考になった点を3つ挙げる。 1. 超一流投資家の投…