鬼速PDCA(冨田和成)

大学、大学院の時に専攻していた生産管理工学、また社会人になってから開発チームでのディレクションを通じて、この辺の理論と実践は理解していたつもりだが、改めて筆者の実践方法を読んでみると色々気づきがあった。

 

PDCAの5割は計画で決まる(第1章)

 計画の段階で曖昧な計画しか立てておらず、その結果、振り返りがしたくても大雑把な検証しかできていないというケースがほとんど

 

当たり前なんだけど、どんな仮説を立てて、何を検証したいのか、どんな数字を見たいのか、どういう反応を見たいのか、などを予め考えてからDOしないと、リファラーを忘れて数字が取れてませんでした、みたいなことが。

 

PDCAの階層(第1章)

あらゆるPDCAには、さらにそれを含む上位のPDCAと、それを細分化した下位のPDCAがある。

 

 

ActionではなくAdjust(第1章)

どっちでも良いんだけど、個人的にハッとした所。すごくしっくり来る。

 

リーン的な思考に基づいたPDCA(第2章)

社内で下す99%の判断は、PDCAを回す前提に行っているので、「現時点で可能な限り精度の高い仮説を立てて間違っても仕方ない」くらいにしか思っていない。

 

Adjust可能な場合ならそれで良いんだけど、致命的な場合は仕方ないでは済まないよね、と思いつつ、

スパンとか、前述の階層の話を思い出すと、1社目が倒産しても2社目でAdjustすればいいい、っていう考え方も。

 

因数分解(第3章)

どんなゴールでも実現可能に見えてくる 

生産管理工学の肝は因数分解と言っても過言ではない。生産管理工学に限った話出はないけど。

つまり、何か問題が起こった時に、その問題を眺めてても仕方ないわけで、一個一個に分解してあげると、難しそうに見えた問題が、これ知ってる!っていう進研ゼミみたいな流れで解決できるようになる。

絡まった大きなパスタの塊をそのまま食べようとしてもだめで、一本一本にほぐしてあげれば食べやすい、みたいな話。

 

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この本を読んで、どうやって仕事やプライベートでPDCAを回すかっていうPをするかしないか、ってのが大事。

 

鬼速PDCA

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